Message from Pierre
ピエール マルコリーニからのメッセージ
日本上陸から25周年を迎えた今、これまでの歩みや日本への想い、そして日本ならではの食材との出合いが、ピエールのチョコレート創作にどのような影響を与えたのか。今回、ピエール自身の言葉で、その特別な25年間の軌跡と、心に残る思い出、そして新たな挑戦について語ってもらいました。ぜひ、そのストーリーをご覧ください。
日本を好きになったきっかけは
この25年間、日本の「敬意」という意識に私は常に驚かされてきました。
製品への敬意、職人技への敬意、他者への敬意。調和して生きる規律、あらゆる任務を遂行する姿勢——街路の掃除であれ、農地の耕作であれ、手工芸品の制作であれ、金融業務であれ——常に一定の尊敬と向上心を持って目標に対峙していますよね。
また、日本人のみなさんが卓越した職人技に常に敬意を払っていることにも深く感銘を受けています。みなさんはそれを尊び、敬い、そして喜んで対価を払っているように感じています。最も心を打たれるのは、二つの別世界を共存させる独特の能力です。一方ではロボット工学や最先端技術など未来を見据えたビジョン、もう一方では、先祖伝来の伝統を守り続ける姿勢。
この二面性が日本をこれほど美しくし、私がこの国とその人々に抱く愛情の源であります。
日本を好きになったきっかけは
沢山ありすぎて...!
百貨店のバレンタイン催事での数え切れないほどの笑顔、お客様と撮った沢山の写真(時に1日に3箇所めぐることもありました...)——ハード過ぎて、疲れ果ててしまうこともありますが、いつも喜びに満ちています。そしてこの瞬間が、お客様のブランドへの信頼と愛に対して、直接感謝を伝えることができる私の限られたチャンスなのです。
ひとつ心に刻まれている思い出があります。
2001年12月6日。 銀座に最初の店舗をオープンした翌日、近くのカフェで座っていた時のことでした。ふと、上品な女性がPIERRE MARCOLINIの紙袋を手に、私の前を通り過ぎていったのです。その何気ない仕草の中に、私たちの成功が現実のものとなった瞬間を感じました。ブリュッセルで生まれたチョコレートが、1万キロも離れた東京で、すでに人々の手に抱かれている。忘れられない感動の瞬間でした。
日本の食材に対する想い
日本の食材の純粋さと精密さは私にインスピレーションを与えてくれます。和食の哲学は本質に迫ります——何よりも食材の質が最優先されるのです。ある日本のジャーナリストはこう記しました。フランス料理やイタリア料理が「加える」ことであるのに対し、日本料理は「引く」こと——不要なものをすべて取り除き、食材の真の魂を明らかにすることだと。ユズ、スダチ、海苔、きな粉、日本酒——ひとつひとつの発見が私の感覚の図書館を豊かにし、創造への新たな鍵を与えてくれました。それは私にとって計り知れない贈り物です。
日本の食材とチョコレートとの相性について
日本の生産者たちとの出会いは、カカオ農園の栽培者たちとの出会いを想起させました。両者とも同じように大地とその香りへの厳しい目と敬意を持っていました。上質なカカオがテロワールを表現するように、ユズやスダチもまた、同じ熱量でその起源を表現しているのです。驚くべき香りの強さを持つチョコレートは、無数の風味——柑橘の酸味、果実の甘み、茶の焙煎香、海苔の塩味とさえも対話する特異な能力を持っています。これこそが創造の可能性を無限に広げてくれる、チョコレートの美しさなのです。
「コフレ アニヴェルセール ヴァンサンカン ジャポン」を制作する上で苦労したこと
最大の挑戦は、やはり日本の食材を尊重し、深く理解することでした。その上でどのようにその食材をチョコレートに昇華させるかを見つけることに全力を注ぎました——食材それぞれの本質に忠実に、そして尊敬をもって扱うことに重きを置きました。
それが達成できていることを切に祈っています。
日本の食材の未来
日本各地の生産者を巡るこの濃密な一週間は、発見と出会いに満ち満ちていて、さらに私の探求心を深く強めるばかりでした。
まだ探るべきものは山ほどあることが分かりました——日本のウイスキー、その他の日本ならではの食材、そして何よりもこの土地の人々、奇跡を創り出す農家の方たち。
ペルーやマダガスカルでカカオを通じてそうしてきたように、生産者を通じて国を知ることは、その文化の最も深い真実を発見することであると実感しました。日本でまだまだこれからも旅をし続けることを楽しみにしています。
おすすめのチョコレート
今年は何と言っても、日本上陸25周年記念アソート「コフレ アニヴェルセール ヴァンサンカン ジャポン」を心ゆくまでお楽しみいただくことをお勧めします。
このアソートは、日本とベルギーのチームによる膨大な作業の結晶であり、友情と情熱の架け橋です。
シチリア、ピエモンテ、南米、アフリカ、そして日本を巡る感覚の旅をご提供します。素晴らしい美食の饗宴のように、共有と発見のユニークな体験へと誘います。
日本のみなさんへのメッセージ
私たちは25年間を共に過ごしてきました。これからもあなたのそばで次の25年を共に歩んでいくことを楽しみにしています。
いつも変わらぬ温かい歓迎と信頼をありがとうございます。ブランドの価値を理解し、信用してくださっているその想いは、遠く離れた私にまで届いています。